鍊肉工房公演
『ハムレットマシーン2023』
絶賛された代表作の20年ぶりの
新たなチャレンジ
作 ハイナー・ミュラー
演出 岡本章
訳 岩淵達治+谷川道子
出演 櫻間金記(能シテ方金春流)
岡本章(現代演劇)
音楽 藤井喬梓
演奏 佃良勝(能囃子方大鼓)
渡瀬英彦(フルート)
辺見康孝(ヴァイオリン)
「私はハムレットだった」ではじまる、ドイツの劇作家ハイナー・ミュラーの『ハムレットマシーン』。戯曲としては徹底して解体され、多様な読解が可能な刺激的、挑発的なテクスト。
錬肉工房ではこの作品を、ドイツ語朗唱・能・現代演劇のスリリングなコラボレーションとして、1998年、2003年に取り組み、演劇界に衝撃を与え、代表作の一つとなった。
20年ぶりの待望の、今回の『ハムレットマシーン2023』の上演では、さらに思い切った試みとして、能シテ方櫻間金記と、現代演劇の岡本章が切り結び、声と身体性を駆使し、二人だけでこの問題作に新たに挑戦する。岡本章のラディカルな演出のもと、現在のウクライナ侵攻を予見したようなこのテクストのアクチュアリティと根源性が、そして同時に、累々たる非業の死者たちの姿、声が鮮烈に浮かび上る。
照明・山口暁
音響・須藤力
映像・飯名尚人
衣装・中村裕身子
能面制作・岩崎久人
舞台監督・國井聡
宣伝美術・宗利淳一
写真・宮内勝
ビデオ撮影・たきしまひろよし
照明操作・ライティングカンパニー あかり組
大道具・C-COM
制作・主催 錬肉工房
この公演は終了しました。
上野ストアハウス
2023年
10月4日(水)19:00
10月5日(木)19:00
10月6日(金)14:00
10月7日(土)14:00
10月8日(日)14:00
10月9日(月)14:00
(開場30分前)
料金 前売4,500円
当日5,000円
学生3,000円
チケット前売り開始日
2023年8月15日
チケット取扱い
■カンフェティ■
ご予約後、セブンイレブン店頭にてチケットをお受け取りください。
お支払いは、お申し込みの際にクレジットカード決済、またはチケット受け取り時にセブンイレブン店頭でのお支払いの、どちらかをお選びいただけます。
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0120−240−540
通話料無料(平日10:00~18:00)
■錬肉工房■
お申し込み後、次の方法でチケットをお受け取りいただけます。
① 郵送でチケットをお受け取りいただき、郵便振替で代金をお支払い
② ご来場当日受付で入場券をお受け取りになり、代金をご精算。
※錬肉工房でのチケット受付は、9月24日で締め切らせていただきます。それ以降はカンフェティをご利用ください。
鍊肉工房のこれまでの活動
1971年、岡本章を主宰者として早大劇団「自由舞台」のメンバーを中心に結成される。創立時から現代演劇の枠に狭くとらわれることなく、伝統と前衛を切り結ぶ活動を展開。特に〈言葉〉と〈身体〉の関係を根底から問い直し、新たな〈声〉や〈身体性〉の可能性を模索する試み、また、様々なジャンルの現代芸術のアーティストたちとの共同作業、そして能を現代に開き、活かす「現代能楽集」の連作など、実験的、根源的な活動で高い評価を得る。
その50年を越える活動を四つの時期に大別すると、初期の代表作である、能と現代詩を素材に緊張感のある身体表現を追求した1974年の『須磨の女ともだちへ』を中心とする第一期。そして1981年に千葉県柏市にアトリエを新築し、言葉と身体の関係性を徹底して捉え返し、各界に衝撃を与えた『水の鏡』の第二期。さらに80年代末から、アトリエでじっくり作業を重ね、練り上げられた理念と方法論が、「現代能楽集」の連作、「連続コラボレーション」の活動として展開していく第三期。第四期は、1998年の国立能楽堂の新作能『紫上』(主演・野村万蔵、浅見真州)、そしてシアターコクーンでの現代能『無』(主演・大野一雄、観世榮夫)、さらに世田谷パブリックシアターでの『ハムレットマシーン』による三連続公演で幕を開け、「現代能楽集」のシリーズ、多様なコラボレーションの試みなどが見事に開花し、充実した成果をあげ、現在に至っている。
近年は、2001年の結成30周年記念公演『カフカ』をはじめ、現代能『ベルナルダ・アルバの家』(2002年)、『月光の遠近法』(2005年)、『風の対位法』(2006年)、2012年結成40周年記念公演、現代能『春と修羅』、『オイディプス』(2013年)、現代能『始皇帝』(2014年)、2017年結成45周年記念公演『西埠頭/鵺』、そして2021年の結成50周年記念公演『盲人達』、『ハムレットマシーン2023』(2023年)など、「現代能楽集」のシリーズを中心に、意欲的な作品を持続的に発表し、高い評価を得ている。
海外公演も、1998年のイタリアでのサンタルカンジェロ演劇祭、2000年の韓国水原市の華城国際演劇祭、2012年のルーマニアのシビウ国際演劇祭、モルドバBITEI国際演劇祭に招聘され、参加するなど、積極的に行っている。